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伝統的な技法を保って織られた星野紬工房の上田紬(信州紬)・この商品を御薦めする理由・着物の商品知識・手織りと機械織りの見分け方
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星野紬工房の上田紬を御薦めする理由。(手織物の商品知識)

LAST UPDATE:2008年,06月,05日,

● "きもの"の商品知識 伝統的な"手織り"の織物の見分け方


 星野紬工房の手織り・草木染めの上田紬(信州紬)は、

昔ながらの伝統的な技法と工程そのままに保って織られています。



 今日、このような伝統的な技法と工程でつくられたものを、手に入れようとしても、だんだん難しくなってきています。





 まず、着尺もの(着物の生地)でも、「"機械による織り"が一般的になってしまった。」ので、

手織によるものを求める事には困難が伴います。



 また、糸の素材や染色に於いても、

"合成繊維使用"、"化学染料による染色"が大半を占めてきています。



 そして、加えて、素材の点で国産の絹を使ったもの。

また、国内で手織されたものは、生産量が限られてしまっています。

 このような状況の中で、『天然素材に、天然染料による染色を施したもの。」

そして、さらに、「伝統的な"織り"の技法によるもの。」というような条件になれば、

如何に希少価値のものかという事は御理解頂けると思います。







 「天然素材・天然染料による染色・伝統的な"織り"の技法・その熟練度」

・・・というような要素が揃ったものを探せば、

作家さんものか、生産地の高級織物か、と、いうところに限られてしまいます。

 そうすると、必然的に、その織物が品質からみてリーズナブルな価格であっても、

やはり、「50万円以上、100万円以上の高価な買い物になってしまいます。」



 確かに、このような値段帯になってきますと、

"つくり手側"の、わたしからみても「いいなぁ。」というものが揃って来ますし、

品質・技巧という面でも、安心できて「いう事は、なし。」なのですが、・・・。



 でも、もうひとつの視点である、それを着て装う「おんなの子」の目からでは、

「いい織物だけども、着れないなぁ。」・・・というような感想をもつことがあります。





 やはり、「若いおんなの子ユーザー」から見て、大切な部分は、・・・

「デザイン性とファッション性」そして「価格帯と,それ等全体のバランス」です。



 せっかく、伝統的な"着物"に興味をもち、

天然素材と天然染料による染色そして伝統的な"織り"の技法によるもの。という条件で探してみても、

結局、様々な理由で気に入ったものに出会えない。というような経験を重ねる事になります。


【 ● photo-01 星野紬工房証紙部分 】




 デザイン性については、つまり、文様や色彩などは、それぞれの好みによるものですが、

一番重要なのは、ファッション性です。

 つまりですね。わかり易く言うと、・・・。

「私たちの世代の流行の髪型とか、そういうものと合うのか。?』・・・ということです。

いくら着物が好きでも、きもの雑誌にある、"若奥様風の和風髪型"にしようとは思いません。(笑)





『天然素材・伝統技法・価格・デザイン性・ファッション性』 というような要素が、

「巧く兼ね備わった着物って無いものだろうか。?」

 そのように考えて探した結果、御薦めするのが「星野紬工房さんの上田紬です。」





【 ● photo-02 星野紬工房 上田紬・織り始めの部分に使われる"藁" 】


 最近、機械織のものも巧みになり、化学染料も"草木染めっぽいテイストのもの"がありますから、

ちょっと見ただけでは、"見分けがつかない。"という事もよく耳にします。

 この頃のように、・・・

急に「きものブーム」が起きて、ナチュラルな"手織り"・"草木染め"が人気になると、

"機械織り"のものを"手織り"と言って販売していたり、

明らかに化学染料のものでも"草木染め"と説明されていたり、

専門の販売店さんが判らないハズは無いと思うのですが、そういう事もありますから、・・・



せっかく、高価な買い物をするのですから、いいものをちゃんと見分けて購入したいですね。



「・・・ということで。」

 わざわざ"草間の藍甕"を訪れて頂いた皆さんにだけ、

● ちょっと耳寄りな、「手織りの織物の見分け方」を御教えします。



これは、「簡単にできる"手織りの織物"の見え分け方」ですから、



念のために、「"きもの"を購入する時に知っていると着物選びが楽しくなる知識。」

・・・として、是非、覚えておいて下さい。





 では、伝統的な技法を保って織られている、星野紬工房さんの上田紬を例にとって説明しますので、

まず、上に示した【 ● photo-01 】を御覧下さい。





観て頂くとわかりますが、織物の端の部分が「丁度、ふさ状になっています。」

 これは手織り機を使って織れば、機(はた)から織り上がったものをおろす時に、

糸を切り取らなければいけないので、織りはじめの部分と最後の部分は、

どうしても、このように「ふさ状」になります。



 これが機械なら何十メートル、何百メートルの布として織るので、

この部分は、ハサミで切られたようになっています。

ここが第一に見る、見分けるポイントです。





 つぎに、上に示した【 ● photo-02 】の「ここに注目。!!」を御覧下さい。

「ここに注目」と書いた矢印で指し示した部分を見て頂くと解りますが、

「何か、糸ではないものが織込まれている事がわかります。」

種明かしをすると、「これは"藁"を織込んでいます。」

伝統的な織りの技法では、このように織り始めの部分に"藁"などを用いて調子を整えます。

 星野紬工房さんに限らず、本場結城紬や、その他、伝統的な織りの技法を保っている織物では、

現在でも、このような、藁や、麦わらなどが、この織り始めの部分で用いられています。

こういう事も伝統的な手織りの手法で織られている証拠のひとつです。



 伝統的な手織りの手法の布に限らず、"手織り"で織られた布ならば、

この織り始めの部分では、織りの調子を安定させる為に、太めの糸を使って少し織り進むか、

或は、この藁や、麦わらの役割をする、太めの糸や、何らかの素材を織込み調子をとります。

そういう場合、余にも見栄えが悪い状態なら、切り取られる場合もありますから、

「必ずしも、このような状態でないと手織りではない。」とも言い切れませんが、

 少なくとも、「伝統的な手織りの手法で織られたもの」と説明された場合は、

この織り始め部分に、藁や、麦わらなどが用いられているかどうかを見る事は、

簡単に見分ける為の目安になると思います。





 そして、三つ目は、下の【 ● photo-03 】布の左端にある伝統的工芸品の表示マークです。

この表示マークが貼られているものは、産地の伝統工芸士さんの手によるものです。

これがあるか、ないか、というところも、手織りか、そうでないかの判断点になります。


【 ● photo-03 伝統的工芸品の表示(左端) 】


 これ等の点もハッキリしなくてわからないと言う時には、ここを見て下さい。

下の【 ● photo-04 】のように、布の端(ミミ)の部分が、ちょっとデコボコしているというか、

微妙なゆらぎのように波打っているのがわかるでしょうか。?

このように手織りの布では熟練した織り手によるものでも、ちょっとした手加減の具合で、

このような、微妙な波が生じます。

機械織りのものでは、このような波は生じず、ひたすらピーンと真っ直ぐな直線になります。



【 ● photo-04 手織り布の端(ミミ)の部分 】


 また、「このミミの部分に、ポツリポツリと、針を突き刺したような穴が開くている。」

・・・という点も手織りであると考えても良い証拠のひとつです。

これは、機にかけて織る時に、反物の張りや幅を保つ為に、

伸子(しんし:針のついた竹)という用具を使います。

かたちはすこし違いますが、洗い張りの時に用いるものと同様のものです。

 だから、ミミの部分に、ポツリポツリと、針を突き刺したような穴が開くのですが、

このような事も、判り易い「見分けるポイント」のひとつでしょう。





 わたしども"草間の藍甕"が、なぜ、・・・

伝統的な「天然素材・天然染料による染色・"織り"の技法・その熟練度」などの要素が揃い、

そのうえで、「妥当なお値段のもの」を御勧めするのかといえば、

「結局、その方がお得だからです。」



 例えばこのように考える事ができます。

着尺(着物生地)は、おおまかに13m位ですから、・・・
「もし、あなたが13万円の商品を購入するとしたら・・・」

『1mあたり、単価1万円の布』を購入した事に他なりません。

『1mあたり、単価1万円の布』というのは、布の中でも高級な部類ですから、

 当然、そこには、相応の素材が用いられ、相応の染色や織りの技法が施され、

またその熟練度や、デザイン的なポテンシャルが加味されたものでなければなりません。

「1mあたりの単価 ○○○円」の目で、冷静に購入しようとしている"布"に眼差しを送れば、

「その布が、妥当な御値段のものなのかどうか。?」がわかります。



 せっかくのことですから、やはり、消耗品でないものを手に入れたいですね。

この頃思うのですが、ぼろぼろになり色あせた古い布でも、

目を惹き付けて離さない存在感を放つものがありますよね。

 せっかくのことですから、値段が高いものでなくても、

そのようなものを探す楽しみと、譲り受けて受け継ぐ楽しみがあるものを

見つけたいし、身につけたいと、感じます。





 "草間の藍甕"から、みなさんに助言できるのは、ここまでです。

あとは、みなさんの価値観で選びとってくださいね。(^.^)v...




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