『お盆の迎え松明』- 奈良県宇陀郡御杖村神末東町地区の盆行事 -
大阪から草間の藍甕工房のある三重県に向かう途中でのことですが、
とても興味深い光景を目にしましたので、御紹介致します。
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【 Photo-1:「迎え松明 /御杖村神末敷津地区」撮影:福田 いくよ 】
たまたま、看板を見かけてから気になっていた天然酵母のパン屋さんの、
"ファミリエ"さんを探して、・・・
大阪から草間の藍甕工房のある三重県に向かう途中に通過する、
奈良県御杖村に立ち寄った際の事です。
のどかな山村風景の中で【 Photo-1 】のような光景が目につきました。
御杖村には、"姫石の湯"がある事もあってたまに立ち寄りますが、
この写真のようなものは、普段は見かけません。
「さて、これは、いったい何だと思われますか。?」
近畿圏でも最近ではこのような習俗を実際に目にする機会は少なくなっている事と思います。
近年まで、このような行事があった所でも、集落の世代交代や、簡素化や、その他の理由で、
行われなくなったか、或は集落の数件の家のみで行われるだけになってしまった、
・・・というような所も多くなっているとは思いますが、
【 Photo-1 】の写真は、いわゆる"お盆の迎え火"で、門松の様に二本の竹を立てて、
ひと掴み程の量の藁束を二つ折りに折り曲げたもの二個を、
二本の竹の枝に載せる様にしています。
この藁束に火をつけて、松明とし祖霊を迎える迎え火にするというのが、
御杖村での、お盆の迎え火の風習です。「迎え松明」と云うそうです。
【 Photo-1 】の"迎え松明"は、すでにもう火が灯された後のものです。
実際にどのようにして"迎え松明"に火をつけるのかという点について興味があったので、
まだ灯されていない迎え松明を探して集落をうろうろしていると、
運良くこれから松明に火をつけようとしている方に出会い、
その様子を撮影させて頂きました。
それが下に示した写真の、【 Photo-2 】【 Photo-3 】【 Photo-4 】です。
このような伝統的な地域の習俗は、地域の民俗文化としても貴重なものである事は、
改めて云うまでもない事ですが・・・、
不思議な事にその地域に住んでいない他者の眼にも、その土地の"らしさ"や、
住む人の情感などを、映し出してしまう力が秘められている様に思います。
そして、それ自体はとても素朴なものなのですが、
とても、"うつくしく、尊いもの"として感じられます。
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【 Photo-2:「迎え松明/御杖村神末東町地区」撮影:福田 いくよ 】
・点火前の様子
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【 Photo-3:「迎え松明/御杖村神末東町地区」撮影:福田 いくよ 】
・松明への点火。向かって右側の方から火を点けてゆきます。
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【 Photo-2:「迎え松明/御杖村神末東町地区」撮影:福田 いくよ 】
・点火された"迎え松明の様子"
この御杖村神末東町地区の「迎え松明」の場合、とても面白いなと思ったのは、
正月飾りの"門松"を連想させるような趣がある点です。
大林太良氏の『正月の来た道』に、"正月行事を構成している複数の要素は、
アジア各地においても八月の盆行事と一対である。"という事が示されていますが、
その指摘を思い浮かべ乍ら「迎え松明」を観察してみると、より興味深く感じられる存在です。
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● 奈良県御杖村の天然酵母のパン屋さん
天然酵母のパン&Cafe ー"Die Familie Wald"『ファミリエ』ー
〒633-1301 奈良県宇陀郡御杖村神末2695-2 TEL.050-5004-6222
100% 国産の小麦,全粒粉,ライ麦と自家製天然酵母使用のパン。
たまご、乳、さとうは一切使用せずに、種(酵母)起こしから焼き上げまで、
5日間の時間と手間をかけて、すべて"手づくり"しているパン屋さんです。